
よく「外構は建物と並行して考えましょう!」ということを聞きますよね!?一体なぜだと思いますか?それはすでに建物の着工が始まっていて変更が効かない段階まできている中、外構計画を始めると建物の外観や建物の間取りが密接に関わってくる部分の外構計画において使いにくさやデザイン等で不便が生じてしまう可能性が出てきてしまう為です。
この記事では間取りを検討している段階で気にしておくべき外構計画についてまとめております。特にお庭であったりカーポートを設置するという方は一度目を通していただき注意事項を把握しておくと後戻りや後悔を防ぐきっかけになるでしょう。
一般的な家づくりと外構計画の流れ
よくある家づくりの流れとしては建物を目一杯考え抜いて最後に建物の外周部である外構計画を練っていくという流れが多いです。これは建物を作る会社と外構業者が別々になっている場合がほとんどでかつ基本的に外構業者は建物の間取り、外観が確定した上で図面や見積書を作成しないと正確なものが作れないという実質的な問題があるのが主な理由です。
いくらかかるか分からない中で外構計画をどんなに練っても値段によっては採用するかどうかも分からないのですから建物計画が先になるのは当然の流れにはなります。
外構の希望を設計士に相談しておく
外構での希望は営業マン、設計士に相談しておくことが大切です。庭の検討やカーポート、外観に関わる外構計画は間取りと深く関わるため間取りとセットで提案を行ってもらいましょう。
外構と建物が連動しそうな部分は注意しておく
外構の後悔で多いのが建物と密接に関わる外構です。建物の変更が効きませんので外構で対応をせざるを得なくなり、選択肢も狭まります。その他でいくと、建物周りの舗装も全て考えて外構計画を完成させたが後になってカーポートを作りたいと考えた時にやりかえが発生し余計な金額が発生してしまう後悔等も挙げられます。
ここから押さえておくポイントをご紹介しますので覚えておきましょう
カーポート、サイクルポート

外構で失敗することが多い代表格がカーポートやサイクルポートになります。建物計画時にきちんと考えておかないと後からものすごく不便なことにつながることも有り得るので注意しましょう。
外構以前の問題にはなりますが駐車スペースが何台分必要で駐輪スペースが何台分必要なのかどうかは把握し、駐車・駐輪のしやすさを考えて動線やスペースを確保しておきましょう
カーポート、サイクルポートは設置前提で考える
建物計画時の最初の段階でカーポートやサイクルポートはいらないと決めている人も多いでしょう。しかし最近の厳しい気候や雨の日の乗り入れで後から建てたいと感じる人も多い為、カーポート・サイクルポートは将来設置有りきで考えることをお勧めします。
屋根を支えるための柱を設置する必要スペースは思いの外大きいため、事前に確保しておくと良いでしょう。全面コンクリートの敷設が終わった後になってやっぱりカーポートを建てたいと思うとコンクリートを撤去するためにお金がかかりますので初期段階で設置スペースを検討することが大切です。
カーポート、サイクルポートからの濡れない動線を作る
車から濡れずに玄関まで移動したいという声はよく見かけます。玄関とカーポートとの位置関係に気を付けて近接できれば濡れないですし、少し歩くのであれば建物で持ち出しの庇を計画してあげれば玄関まで濡れない通路を作ることも可能なので検討しておきましょう
窓との被りに注意
カーポートやサイクルポートの屋根面というのは窓と高さ的に干渉しやすいです。すべり出し窓系の窓は建物の外部に開きますのでカーポートやサイクルポートの屋根とかぶると開閉できなくなりますので特に注意してください。
駐輪スペースやバイクを建物の軒下に停める
敷地が限られており、屋根付きの駐輪スペースを設けたい場合、専用のサイクルポートを設置するにはスペースがたらず難しいでしょう。そんな時には建物の庇を駐輪スペースとして活用することを考えてみてください。これも建物が決まったあとでは不可能なことが多いのでぜひ最初に案として持っておきましょう。
照明計画(屋外コンセント計画)

外構計画で最も盲点となるのがこの照明計画(屋外コンセント計画)です。照明計画で後から照明を設置するとなると電源が近くにない場合、遠い屋外コンセントから配線を持ってくる工事が必要です。費用もかかり小手先での素人対応ができません。(太陽光パネル搭載の照明器具もあります)
それゆえに外構照明は初期段階で特に気をつけなくてはならず、さらにイメージもしにくい為、失敗につながりやすいです。駐車時の照明、シンボルツリーや壁面を照らす照明、庭を照らす照明などなど建物から離れたスペースを照らしたいときは電源の必要性を常に気にかけて計画を進めてみてください
照明が必要になりそうな場所には屋外コンセントの設置を
照明は外部コンセントから分岐させることが必要になります。そのため建物躯体内で直接配線を引っ張れない屋外空間で照明をつけようと思うと屋外コンセントからの配線が必須になります。
屋外コンセントが少ない場合、かなりの距離を地中埋設で配線を引っ張らないといけないため工事費も材料代も嵩みます。その為屋外コンセントの事前検討は室内のコンセント計画並みに大切です。
屋外コンセントが必要な場所3選
- 玄関周り(車の充電用200v、後付けセンサーライト、監視カメラ、カーポート照明、サイクルポート照明)→近隣の電柱の照明や建物の灯りがある場合は照明が不要なことも考えられるので周りの明るさも確認しておくと良いでしょう。
- 庭周り(照明、バーベキューセット、高圧洗浄機、芝刈り機、電動工具など)
- ベランダ、ルーフバルコニー(照明、掃除用品、)
照明のON/OFFを室内から切り替えたい場合は事前にスイッチを計画
屋外の照明を室内のスイッチで切り替えたい場合は間取りの作成段階でスイッチを計画しておく必要があります。外構照明計画において忘れてしまうと後程取り付けられなくなってしまうので注意してください
また外構照明器具は後付けも可能でその場合は周りの明るさに応じて自動で点灯し一定時間で消灯する商品や人感センサー付きの照明もありますので用途によって使い分けると良いでしょう。
庭空間

庭空間で押さえておきたいポイントは目隠し、デッキなどの素材、庭の使用用途、照明です。
目隠し
庭空間をリビングと繋げてアウトドアリビングとする、リビングと緩やかに繋げようと計画した場合、避けて通れないのが目線問題です。隣地の状況をよく観察してどこから覗かれそうかを確認して相応の高さの目隠しを設置する必要があります。
あまりに高いフェンスを設置しようと思うと風圧の問題で設置できない場合があります。そんなときは建物躯体で壁を作ってしまう必要が出てきますので最初の段階で検討しておくと良いでしょう。
目隠しフェンスは決して安価なものではないため、目隠しが必須な場合は事前にハウスメーカーに相談をしましょう。目隠しフェンスの商品を提案してもらい、ハウスメーカー提携の外構業者が施工する場合の概算見積もりをもらえると外構予算の把握につながると思いますのでそこまでできると良いでしょう。
デッキ素材
人気のウッドデッキやタイルデッキも最初の段階でどのような素材を使うかを検討しておくのが良いでしょう。もしリビングからのつながりを意識するのであればウッドデッキの色味や質感から逆算して室内のフローリングの色味や種類を検討する必要性も出てきます。
庭の使用用途
庭の使い勝手は事前に庭の使用用途を明確にしているかに左右されます。憧れているだけの理由で庭を設置すると後からのメンテナンスが想像以上に大変で、メンテナンスを怠った結果見るに耐えないお庭スペースが誕生してしまいかねませんので使用用途をはっきりさせて使用用途に応じて必要なスペース設備をつけていきましょう!
例えば植栽を植えて周りの目線を気にすることなく室内から庭を眺めたいなら広大なスペースが必要になることがなく、さらに「庭木の手入れのために水洗を設置しないといけないな」や「庭木を照らすスポットライトが欲しいな」などと必要な設備を考えることができ後からつけとけばよかったを防ぐことができるでしょう。
バーベキューであったり、家庭菜園、ペット用の屋外空間として活用するなどの目的があれば広いスペースが必要になりますし、そのための電気機器を使用する必要があれば屋外コンセントが必要になってきますし、居心地の良さにこだわって人工芝を採用したり、野菜を育てるために日当たりを重視するなど検討すべきことが建物と並行して必要になってくることでしょう。
照明
お庭空間においても照明計画は大切です。広大な庭空間であればポールライトやスポットライトも増えていきますので事前に屋外コンセントを設置するということだけは覚えておいてください。
高低差処理

敷地に高低差がある場合はポーチの階段が多くなることで必要スペースが多くなったり、駐車スペースから庭空間に上がるための階段が別途必要になることなどが考えられるため費用が上がることを念頭においておきましょう。
また高低差があまりに高い位置に掃き出し窓があると落下の可能性があり危険です。こういったケースは建物内部の方で落下防止の措置をとるなどが求められます。それか最初から掃き出し窓を取らないなどが対策として挙げられます。
高低差関係も外構計画を考慮しながら建物の間取りを検討すべき内容になりますので覚えておきましょう。
建物外観との色味合わせ・バランス取り

建物を計画している場合に立面図として建物の外観を図面としてみたり3Dパースで確認するかと思います。しかしながら最初の提案段階では外構の提案までされていないことがほとんどでしょう。外構計画がされていたとしても仮のものになりますので金額はわかっていない状態です。
外構は建物の外観を構成する非常に重要な要素になりますので外観についてもこだわりがあれば建物計画と外構計画を並行して検討すべきです。(カーポートを少し左右にずらすだけでも建物の外観の印象は変わったりもします)
例えば門柱を外壁と同じ素材にして壁面の重なりを出したり、大きな壁面を作りシンボルツリーを植えてスポットライトで照らしたり、深い軒下空間に植栽・フェンス・格子などで目隠しするなどになります。
シンボルツリーなどは敷地に余裕がない状態で後から設置するのはほとんど不可能に近いです。外観のこだわりは間取りとセットで考え初めの段階でスペースを確保し検討していきましょう。
外構費用を部分的に把握しておく
外構費用は敷地の広さや高低差処理によって異なりますが必要最低限で1〜1.5万円/㎡程になります。
この必要最低限に加えて下記の外構商品などを採用する場合は費用を見込んでおきましょう
- 目隠しフェンス
- 物置
- カーポート、カーゲート
- 植栽
- 照明
- 芝やタイル
- ウッドデッキ・タイルデッキ
- サンルーム
- オーニング
- 防犯カメラ
商品の費用を知るには間取りの検討段階で商品を自分で探すか設計士や外構業者に提案を行ってもらい個別に金額を出してもらえると安心です。(こまめにあれもこれもと外構商品の見積もりをハウスメーカーにお願いするのはやめましょう、ハウスメーカーはあくまで建物を作る会社です)
ハウスメーカーの設計士は外構の専門家ではない
ハウスメーカーの設計士は業務上、様々な間取りや完成事例を見てきているためどういった外構が喜ばれているかや流行りなどは捉えているかと思います。
しかしながら専門は建物の設計になりますので外構については深い知識がない場合もあります。特に商品については実物は見ていても特徴やデメリット、施工については把握していないこともありますので最終的には外構業者に相談することが一番です。
まとめ
外構と間取りを並行して考えて進めると負担は増えてはしまいます。しかし後から大きな費用がかかることを防いだり、外構と調和が取れた間取り・外観作成ができたり、外構費用が高すぎてそもそも外構計画なんかできない状況になることを防いだりとメリットがたくさんありますので事前に検討することが非常に大切です。
ご紹介したポイントを思い返しながら外構計画を進めていくことで後悔を防ぐこともあるかと思いますのでぜひ参考にしてみてくださいね!

