木造住宅VS鉄骨造住宅

家づくり情報

ハウスメーカー選びの際の悩みとして「木造と鉄骨造とでどっちが良いのかわからない!」というお声を見かけます。この記事では木造住宅の設計と鉄骨住宅のどちらでも設計経験のある私が木造と鉄骨造でのメリット・デメリットをお伝えした上でどちらを選ぶべきかの判断基準をご紹介します。

もし今、木造と鉄骨造のどちらかで迷っているという方がいらっしゃいましたら一度参考にしていただけると自分にあったより良いハウスメーカー選びにつながると思いますので再度検討してみて欲しいです!

木造・鉄骨住宅会社はもちろん自社の良い部分を謳う

木造住宅の会社であればもちろん木造が良いと断言しますし、鉄骨の住宅会社であればもちろん鉄骨造が良いと断言します。こういった比較をする際にハウスメーカーのホームページや担当者さんの言うことを鵜呑みにするのはやめておきましょう。

大切なのは第三者の情報であったりスーモなどの仲介業者のお話をしっかり聞くことだと思いますのでいきなりハウスメーカーの方から話を聞く場合は話半分に聞いておいて、広い視野でハウスメーカー選びができるよう心積りをしておいて欲しいです。

木造のメリット・デメリット

木造のメリットデメリット

木造のメリット

  • 間取りの自由度が高い
  • 鉄骨造と比べると安価になりやすい
  • 断熱性能と気密性能の高い家になりやすい

木造のデメリット

  • 耐震性では鉄骨造に劣る、吹き抜けを採用する際には要注意
  • 大空間を実現する場合には鉄骨造以上のコストがかかってしまう

鉄骨造のメリット・デメリット

鉄骨造のメリットデメリット

鉄骨造のメリット

  • 耐震性が非常に高い
  • 大空間のLDKをコストパフォーマンスよく実現できる
  • ユニット工法(トヨタホーム、セキスイハイム)の場合は工場品質のため安定した品質が保たれる

鉄骨造のデメリット

  • 間取りの自由度が木造に比べると劣る
  • 木造に比べると価格が高くなりやすい
  • 気密性能が低い家になりやすい

木造はこんな方におすすめ!

  • 性能が良い家(断熱・気密性能の高い家)を求める方
  • 間取りの要望が多い方
  • 敷地が狭く、いびつな形状の場合
  • スキップフロアを採用したい方(高天井や中二階など)
  • 価格をできるだけ少なくしたい方

鉄骨造はこんな方におすすめ!

  • 大空間リビングをコストパフォーマンスよく建てたい方
  • より災害に強いお家を建てたい方
  • 現場での施工不良に不安がある方
  • 将来のリフォーム時に自由に間取りを変更したい方
  • 資産価値をできるだけ落としたくない方
  • 3階建てを建てたい方

大多数の方には木造住宅をおすすめします

今のご時世、お家の性能を高めながらコストパフォーマンスを求める方がほとんどだと思いますので大多数の方はやはり木造住宅を選ぶのが無難なのかなと思います。耐震性にあっても最近の住宅であれば大きな吹き抜けなどを採用していない限り木造でも十分な耐震性があるといえます。

鉄骨造も木造住宅にはない独自の魅力があるのですがその独自の魅力に大きな価値を感じない方はやはり木造住宅を選ぶべき!というのが私の結論になります。

木造住宅はハウスメーカーが豊富

木造ハウスメーカー

木造住宅の場合はローコストからミドルコスト、ハイコストまで非常に幅が広くハウスメーカーを選ぶのにもなかなかに大変な数の住宅会社があります。逆にいうと自分に合った予算帯で希望の間取りを叶えてくれる住宅会社の選択肢が多いのが大きなメリットと言えるでしょう!

鉄骨造の場合はハウスメーカーが6社に絞られる

鉄骨造ハウスメーカー

鉄骨造を希望の場合にはハウスメーカーが限定されており、鉄骨造を選んだ時点で大手ハウスメーカー6社のうちのいずれかになることでしょう。

  • 積水ハウス
  • 大和ハウス工業
  • 旭化成ホームズ
  • パナソニックホームズ
  • トヨタホーム(工場生産のユニット工法)
  • セキスイハイム(工場生産のユニット工法)

鉄骨造の場合はこの6社のいずれかにハウスメーカーが決まります。各会社によって得手・不得手もありますので選ぶ際には各会社をよく比較検討することが大切です。

間取りの自由度の嘘と本当

間取りの自由度

木造と鉄骨造の設計をどちらも経験した私から言わせていただくと間取りの自由度が高い工法は間違いなく木造だといえます!鉄骨造は確かに構造体が強靭でその分大空間を形成するのは得意です、しかしながら鉄というのは加工が木造よりは難しいために「鉄骨造で自由度の高い空間を設計しようと思うとその分、ものすごい価格がかかってしまう」というのが真実です!!

間取りの自由度を優先するならば木造住宅

木造住宅であれば大体の要望であればなんとか実現できてしまいます、加えて断熱性能や気密性能においても鉄骨住宅を大きく上回ることができ、価格も抑えやすいために間取りの自由度を高めながらコストパフォーマンスを追求する場合は木造住宅という選択になるでしょう

大空間リビングを実現するのであれば鉄骨造住宅

もし柱のない大空間リビングを実現したいという要望がある場合は鉄骨住宅を選ぶべきと考えます。木造住宅にも大空間を構成できる工法はあるのですが採用できる住宅会社は高価格帯のハウスメーカーが多く、大空間リビングを採用するとなると鉄骨住宅以上のコストがかかってしまうからです。

このことから間取りで決めたいという趣旨の場合、大空間リビングを実現したいなら鉄骨造、それ以外なら木造という選び方が良いでしょう。

鉄骨住宅の気密測定値は非常に低い

鉄骨住宅の気密測定値(外部の空気の入りにくさ)は木造住宅に比べると非常に低いです。これは言い換えると鉄骨造の方が暑くまたは寒くなりやすい家ということです。

鉄骨住宅は全館空調を採用すべき

鉄骨住宅を検討の場合には全館空調とセットで考えることをおすすめします。全館空調はどの部屋にいても一定の温度が保たれており、快適に過ごすことが可能です。気密をよくする本来の目的は機械であるエアコンや換気システムの効率を良くすることにありますから全館空調を採用すれば気密が低いという欠点をカバーすることが可能です。

また全館空調は電気代がかかりますので太陽光を載せることは必須としてください。特に昼に恩恵を受ける太陽光発電であれば全館空調とセットするとかなりの節約につながりますので必ず採用して欲しいです。ペットを飼っているご家庭であれば夏場や冬場に空調をつけっぱなしで外出すると思いますのでそういった点でも全館空調と太陽光のセットはおすすめです。

積水ハウスや住友林業などの大手ハウスメーカーでも断熱性能や気密測定値が良いわけではない

木造住宅のハイブランドで有名な積水ハウスや住友林業でも断熱性能や気密性能が必ずしも良いわけではありません。こういった大手ハウスメーカーはその分デザインや提案力を売りにしているケースが多いように思えます。

断熱等級5、気密値1!それ以下は全館空調+太陽光!

断熱等級、気密測定値

このように鉄骨住宅でも木造住宅でもハウスメーカーによって気密の数値というのはバラバラです。数字が全てではありませんが嘘はつきません。ですので断熱等級で5〜6、気密測定値で1.0前後を基準としてみて欲しいです。気密が取れていない場合は全館空調と太陽光をプラスとすると年中快適なマイホームライフが送れるのではないかと思います!!

まとめ

ここまで木造住宅と鉄骨住宅の選び方についてご紹介してきました。どちらにも良いところと悪いところがあり、メリットデメリットをよく理解して自分に合った工法を選ぶことが最も大切です。

昨今は住宅価格の高騰により価格の面からハウスメーカーを選んでしまうことも多いことと思います。しかしながら記事の中でも挙げたように自分にとって一番大切にしたい部分にはお金をかけて欲しいです。

それはデザインなのか耐震性なのか性能なのかはたまた間取りの自由度なのか、もちろん全てを高水準で叶えてくれるお家が理想ですがそうなるといつまでもハウスメーカー選びが終わりません。何か1つでも今のご住まいで最も不便と感じていること、最も改善したいことを軸に絶対に譲れないものを1つに絞りましょう!そうすることでハウスメーカー選びの基準が定まっていき、より自分に合ったハウスメーカー選びができることでしょう!!

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